ハワイでコロナ陽性になったある家族の話 その6

 
年齢的にはアメリカの法律で
次男ひとりで部屋にいても
問題ないけれど,
まだ何があるかわからないので,
出かけるときは
 
夫と長男,私と長男,夫と私
という組合せで,
誰かしら次男と残る形をとっていた滞在中
 
次男は
 
「ごめんね,ごめんね」と連呼。
 
しょうがないことだよ。
気にしないで。
誰がかかってもおかしくない状況だもの。
 
長男と出かけると,
おいてきた次男が心配なのか
申し訳ないと思っているのか
元気がない。
 
部屋に戻ると,
ふたりでベッタリとくっついて
ゲームやらYoutubeやらを
キャッキャしている。
 
兄弟のありがたさ,
大切さを感じた出来事だったかなぁ。
 
感染するかも?と心配していた夫は
移っている感じもなく,
限られた環境で
ハワイを楽しもうとしていた。
 
でも
夜,リビングで
いろんなパターンを二人で書き出してた。
 
次男の隔離期間の関係上,次男と私は延泊は確定。
次男は13歳なので,ひとりで延泊というのは現実的ではないので,
私が残るのは当たり前。
それはしょうがないとして,
夫と長男が予定どおりに帰国できるか!?
 
夫,長男とも陰性
夫感染,長男陰性
夫感染 長男陰性,あとから私が感染
長男感染,夫陰性などなど・・・
 
考えれば考えるほど,
ごちゃごちゃごっちゃりん
 

もし,長男だけ陰性だったら,
ひとりで帰国することになる。

ホテルからタクシーで
空港にいって,
チェックインなどして,
ひとりで帰国。

 
できなくもないし,
そうなったらひとりでもいいよと
長男は言ってくれたが,
そんときは
私が空港まで送っていくか。
 
となると,
次男と私のPCRは午後に
したほうがいいか。
 
長男がひとりで帰国になったら,
他の家族が帰国するまで,
ひとりになる。
 
ゔー!!!
 
実家の母しか
お願いする人はいない。
 
最終兵器である
母を動かすと,
ことが大きくなりそうだったから,
なるべく使わずにいたかったが・・・
 
ギリギリになって
お願いして駄目だったら困るので,
母には「万が一のときは助けてね」とお願いした。
 
 
もうね,
あとはね,
 
帰国72時間前のPCRの
結果を待たないと
どうしようもないと思い,
それまでは
 
次男は療養
夫と長男と私で,
ちょっとずつお出かけをしてました。
 
 
でね
 
 
でね
 
 
最悪なパターンはありがたいことに外れ,
 
 
夫と長男はPCRで陰性に。
 
よかった・・・
 
ふたりだけでも無事に帰国できるのでよかった。
 
そのことを
実家の母に連絡したら
案の定・・・
 
「ばぁちゃん,何を作ろうか考えちゃったよー。」
 
と逆に残念そう。
 
だよね,
大きくなって
お世話できなくなった孫を
お世話できるかもしれない
大チャーンス!!!
 
なくなりましたから。
 
でも,
みんなが無事でいることを
ホッとしていたので,
さらに心配させなくてよかったなと。
 
 
次男の隔離があけて,1日だけ,
たった1日だけ
家族全員で遊べる日があり,
朝からめいいっぱい遊びました。
 
その翌日には
夫と長男は帰国。
ホテルでふたりを見送る。
こんなこと今までになかったら
すごく変なかんじ。
 
タクシーが見えなくなると
 
「ああ,行っちゃった・・・」
 
寂しくなりました。
 
それから
 
次男と私はクリニックがついてるPCR検査に行きました。
(最初に気管支炎と診断したところではないっ!)
もし,ここで次男が陽性になっても,
クリニックの先生に治癒証明書を書いてもらい,
領事館でレターをもらえれば,
陽性でも帰国できるので,ここにしました。
 
が,
 
なんと
 
ハワイの神様はいらっしゃったぁぁぁぁあああ
 
 
次男も私も陰性!!!
 
次男のなんという治癒力!!!
 
どんだけ回復力あるんだ。
子どもの力ってすごいなー。
 
クリニックのナースにも
 
「抗体ができていたんでしょうね。よかったですね。」
 
とぺらっぺらの
陰性証明書を受け取る。
 
この1枚の証明書があるか,ないかで,
帰国できるかできないかになる。
 
大事にバッグに入れた。
 
 
帰国までのステップ,また1つ進む。
 
 
あとは,航空券だ!!!
 
すぐにホテルにもどり,
旅行代理店のAさんに陰性だったこと,
第3希望までの帰国便をお知らせをして
手続きを進めてもらうようにお願いメールしました。
 
 
ここから長い夜がはじまります
 
その7に続く・・・